齋彌酒造店について

 あくまで自社培養酵母と米の磨きにこだわった酒造りを創業以来のモットーにしております。
 大吟醸から普通酒まで、品質の良い物を、お客様に納得していただける価格で、最高の状態でお届けできるように販売業者様とともに常に努力してまいります。  

社名株式会社 齋彌酒造店
創業明治35年(1902年)
所在地〒015-0011 秋田県由利本荘市石脇字石脇53
TEL:0184-22-0536 FAX:0184-24-4558

蔵の歴史と概要

 当蔵は明治35年(1902年)に初代 齋藤 彌太郎により創業されました。当時のまま残る当社の住宅・店舗・蔵など11棟が国の登録有形文化財に登録されています。店舗部分は庇を差し出した大規模町屋の構成で、2階に洋風デザインを取り入れた独特の意匠を持ちます。敷地後方の西蔵・中蔵・東蔵は大規模な土蔵で、門・文庫蔵とともに、地域産業の発展を物語る貴重な建造物です。

 由利本荘市石脇地区は、藩政時代は旧亀田藩の物流拠点として栄えました。
子吉川を下って集められた米や木材などが、石脇港から北前船に積まれ、大阪や江戸に運ばれました。現在でも由利本荘の特産を製造・販売する店舗が軒を連ね、歴史の面影を感じることができます。また毎年1月中旬には伝統行事である「新山神社裸参り」が開催され、多くの人でにぎわいます。

特徴的な「のぼり蔵」

 当社の酒蔵は創業当時から現在の傾斜地に建てられ、高低差が約6メートルある一番上の精米所に米が運ばれ、酒造りが始まります。
次に敷地内で湧き出す伏流水で仕込まれ、工程が進むにつれて下に移動していきます。登っていったお米が日本酒となって下に下りてくる仕組みです。
「のぼり蔵」の命名は、諸白醸児氏こと東京農業大学教授の小泉武夫博士によるものです。氏は焼き物の「登り窯」に似た珍しい蔵だということで命名されました。
 氏によると、このような自然の地形と引力を利用したつくりこそ、良い酒を育むための昔の人の知恵であると話しておられました。